(´-`).。oO 人はLispに戻ってくるんだよ

角谷さんとこ 経由で見に行った、「 2009年あたり LISP がはやる? 」。いい味だしてます。

確かに、ECMAScriptのSpecificationが出たときはおぉっと引き込まれたものね。で、「JavaScriptって、みんなが思ってるようなつまらない言語じゃないよ」と言い続けて、でもなかなか分かって貰えなかったりした。互換性問題もあってなかなか使う機会もなく。今年に入って本当に「Ajaxで解禁」された感じだ。

もっとも、私の場合は仕事で本格的にJavaScriptを使うことができたのはAjaxじゃなく、IEツールバーの開発が最初なのだけれど。このときは、どうせIE5以降(for Win32)限定のものだからってことで、JavaScript処理系をかなり絞り込むことができ、おかげでクロージャーも高階関数も気楽に使ってさくさく開発が進んだ。

そして、インテリジェントな情報検索処理系を開発したときには、会社の都合もあって言語こそJavaだったけれど、Paul Grahamハッカーと画家 で言うとおり「Lispのサブセットを実装」している感じだった。ひ日誌の予測とは経路こそ異なれど、結局同じことだ。「使い込むうち Lisp にたどりつく」。

あぁ。 Rubyで書くと仕事が楽しい のはそのせいかな。人間が余計な仕事をしないで済むためには、高階関数が必要なのだ。状況に依存して動的に変化する処理をスマートに書くためにはクロージャーが必要なのだ。

Agile Web Development with Rails を読んでたら、「多くの読者はRailsと一緒にRubyそのものを初めて勉強していることだろう」とか書いてあったけれど、ちょうど同じ具合に、今私は Kahua を読みながらSchemeを勉強している最中だ。 LLDN で指摘されたように、継続情報を保持することのセキュリティ及びパフォーマンス上の問題は多いに改善の余地があるし、Kahuaそのものが生き残っていくかどうかは分からないけれど、継続渡しをベースとするアプリケーションサーバーというものには可能性があると考える。もし、本当に2009年にブレークするなら、この苦労が報われるってことで、嬉しいかなぁ……。