Geekにはなれない私

カプコンの求人 、ゲームのエンジン部分というのはたぶんプログラマの仕事としては最高にやりがいあるものの1つだよね。

私のキャリアは完全にゲームプログラミングからは外れてるからこの辺は諦めてたけど、「制作経験はないが知識はありぜひこの機会を使って制作してみたいという方」という一文にぐっと惹かれた。制作経験なしでいいなら勉強はしてるよ。勉強は。C/C++も、(そっちの世界とは命令セットとかメモリ量は違うが)アセンブリも随分いじくってSIMDな計算やってたし。死ぬ気で勉強すれば間に合うかもしれん。駄目でもともとと受けてみるかとちょっと思った。

まあ、勤務地・大阪というのと、今度始まるプロジェクトが面白いのでやめたわけだが。 *1

なんか最近のプロジェクトの関係で一瞬、新しいアルゴリズムの論文を読み漁ってデータの数理的構造を考えてとかそんな方向のプログラミングの楽しさを思い出していた。でも、たぶん飽きるんだよね。たまにはこういう刺激もいいけれど、基本的には私が扱いたいのはもっと人間が関わるしょうもないことだ。人間が見えにくい世界をプログラミングするのは楽しいけど、主食にはできない。

正真正銘アルファギークに会ったりするといつもいつも思う。私ゃ、ギークの文化、ハッカー気質の影響下で育ってきているけれども、ギークにはなりきれないんだよね。なれたらカッコいいとは思うけれども。私はもっと人間の集団を扱うのが好きだし、企業の収益構造が好きだし、そこに技術の力を注入するのが好きだ。バイナリアンなコードで人間集団の振る舞いに影響を及ぼせたりするのが私の理想の仕事なんだよなー。

*1:大阪なら問題ないにしても、ガイドラインに沿った医療を受けている性同一性障害者の場合、住める地域は限られている。国外は余計に難しいし。