「数学と哲学」

再びアクセスログのネタを。

アクセスログを見ていたところ、神名龍子氏のページ経由でのアクセスがあったようだ。見ると、そのページの中で、このサイトについて触れられている部分があった。大変光栄であるし、驚いた。

そのページで語られている「数学と哲学」の問題は、私が少し心惹かれながらも、「当面は数学を優先」と思ってついつい後回しにしているものでもある。非常に興味深く読ませていただいた。

私は以前は物理学志望だった。しかし、物理で多用する「(1+e)^d = 1+ed (if e<<1)」にどうしても馴染めなかったことが発端となって、次第に数学へと興味が移っていった。

思えば、幼児期は生物学志望。小学校低・中学年の頃は化学志望。それ以後は物理学志望。そして今は数学をやっている。それも、当初は解析学に関心があったが、今はかなり基礎論寄りだ。確実に私の関心は基礎分野へ向かっている。この分ではいつか哲学へ至るのは必然なのかも知れない。

そう言えば、そのページでは私が安易にスタンスは近いものを感じると書いたことに対してしっかりチェックが入っていた。私としては「自らT'sであることを理由に思考停止することを拒む」という程度の意味であり、それ以前に私が見た幾つかのT'sサイトへの不満表明以上のものではなかった。

考えてみれば、その程度の考えでおこがましくも「近いものを感じる」と書くのは、あれだけ思索を深めている神名氏に対して些か失礼であったかも知れない。

「意見もスタンスも異なるが」、私は神名氏を尊敬している。そして、私が数学を続けるのか哲学へ至るのかは未だ分からないが、私は私の道を行こうと思う。