どうにも不調で、ついに再びパキシルのお世話になることになってしまった。
それから、今回の不調の引き金も思い出した。大学では創作系サークルで小説を書いているのだけど、小説のネタになりそうな夢を見た。とても綺麗な文章が湧いてきて、それを必死になって夢の中から目覚めのときに持ち帰ったのだ。忘れないように、忘れないように。こうやって頑張って持ち帰っても、大抵は起きてみるとつまらない文章に過ぎないのだけど、今回は別だった。でもそれはとても脆くて、書き起こすと壊れてしまいそうで、だから書き留めはせずに私の頭の中にだけあった。数日、どうやってこの文章を構成するか考えた。
それから、急に不調が襲ってきた。そして、その嵐の中であたふたするうちに、その文章は消えてしまった。あれは、私が見てはいけないものだったのかもしれない。「劇場の外」に追い出された無意識から変なものを拾ってきたのかもしれない。
それはまだ私の中のどこかにはあって、今なら手を伸ばせば届くような気がしている。でも、それはやめたほうがいいのかもしれない。これ以上生活に支障が出たらどうしようもない。でも、それでも魅力的で、私はあれを書きたい。