明晰夢の中、全く別の夢を見ながらのメタ思考の中でそれは起こった。
メタ思考のレベルで東ローマ帝国末期の皇帝であったという記憶を元に思考しているということに気がついた。メタメタ思考は「何この妄想」とつっこみを入れて、そんな妄想を持っていることに激しく焦った。
目が覚めてみれば、明晰夢のメタ思考と思っていたものも含めて全部夢の中の脈絡のない思考と偽の記憶だった。
夢の中であれば斯くも容易に現実認識はとろけて崩れ、妄想に支配されるのだなぁ。たぶん、このまっすぐ先に狂気がある。
いや、愉快愉快。