私の実名/仮名とか振り返りつつ考えてみる

私はネットワーク上では原則として実名をふせて仮名で活動していて、でもまぁ、実名でもいいかと最近思ったりもして。色々考える。

私が仮名を使いはじめたのはあんまり深く考えた結果じゃなく、虎井さんのリスク管理の真似なんだけどね。

ネットワーク上の検索行為や購買行動をトレースされるのはあんまり良い気分はしない。住所を晒すのは危険な場合も有るだろう。という一般的な自己防衛知識のレベルは置いておくとして。

まぁ、トレースもgoogle方式で人間が関与しない形にしておいて、効率的に利益をあげたい企業と効率的に利便を享受したい消費者がwin-winになれればそれはそれでいいかもしれないと思ったりする。そういう意味では、オフラインの個人に紐付かないネットワーク上のアイデンティティとしてのトレースタグは許容できるかもしれない。

でも、日本では少ないとはいえヘイトクライムっていうものもあり、性的少数者にとっての私的情報公開のリスクっていうのはやはり無視できない。でも実際のところどれぐらいのリスクかというと、私はこのサイトを公開した時点では評価できなくて、それで、虎井まさ衛さんも住所は秘密にしてらっしゃることだし一定のリスクは存在するんだろうという判断の元、実名と住所は秘密にすることにしたのであった。

なんか最近、実名は公開してもいいんじゃないかという気がちょっとしてきて迷っているのだけれど。そもそもが、技術者の世界、研究者の世界、ビジネスの世界って実名が基本であって、それらの世界とオンラインでコミュニケーションしてると面倒なことになる。同じ人達とコミュニケーションを取ってるのに、オンラインでは仮名でオフラインでは実名で、使い分けが面倒になってくる。前に関わったプロジェクトで論文の端っこに実名載ってて、ググると出でくるしなー。

技術者/研究者はネットワーク上で実名を公開して活動するのが当り前であるし、実際そのほうが立ち回りとして有利なことも多いから、がんばって実名を隠してるのがアホらしい気もしてね。

ちなみに、他に5つの名前で5つのサイトを開いてたことがあって、うち1つは閉鎖。でも、そこで配布してたオンラインソフトはまだユーザーがいるらしい。うち2つはもともと大したコンテンツ無し。1つはメンテナンスはしてないけれど、まだ地味に残ってる。残り1つは、あぁ、『 教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書 』で一応紹介はされてたなぁ。地味に。5つとも、捨ててしまった名前だ。

まぁ、もうしばらくは考えますさ。当面は私はYuguiっていう存在で。同名の別綴りである「ゆうき」を名乗ったこともあったけれど、Yuguiの方が識別子としてより有効なので最近はYuguiを使っていて。

こっそりと別のアイデンティティを作るようなことは2chの名無しさんとかを除けば最早無いだろうし、むしろ、ひょっとしたらオフラインのアイデンティティと統合するかもしれない。そういうことで。