- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2000/10/01
- メディア: 文庫
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
推理小説としてはどうだか知らないけれど、まず文体模写として良くできている。一ファンに過ぎない私としては森先生の実像は知るすべもないけれど、少なくとも作中のモノローグは森奈津子の文体であり、作中の妄想はいかにも森奈津子作品的な妄想である。
推理小説としてよりも、森奈津子ファンがパロディズムとして笑えるという方に重きを置いているとしか思えない。ミステリーファンにお勧めするには微妙、森奈津子ファンには絶対買っておけと言いたい本だった。しかも「なつこシリーズ」として続いているらしい。困ったもんだ。