ディアスボラ

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

多様体論をちょっとでも勉強しておいて良かったと思えた小説だった。以下、'''ネタバレ注意'''。

折り畳まれた余分な次元っていうガジェットもここまで上手く使えるものか。余分な次元の小ささを利用したFTLとかそんな発想が霞んで見える。あとの方で余分な次元の追加が無制限っていう設定が出てくるのはどういう自由度に結びついているのか、既存の理論と矛盾しないのか専門家でないのでよく分からないけれど、でも順に相対宇宙がでてくるのは感動的だ。これもよく分かっていないのだけれど、二回で元に戻らないのは多様体として同型だけれど物質宇宙としては異なるってことなんだろうな……。

物理音痴の母に読ませて感想を聞いてみたいのだけれど、無理だろうか。