資格によるプログラマの独占について

新年だから夢物語でも書くか。

全力でプログラマーを「人気の職業」に押し上げたい 」は興味深い記事だった。でも、すでに各所で指摘されているように実態を改善せずにイメージだけ良くしても「使い捨てる余地」を増やすだけ。そして、SIの下のほうを見聞きするならば誰もが感じるように、人が足りないんじゃない。人が多いんだ。経験5年の人にFizzBuzzやってもらって本当にできなかったときは冗談かと思ったもの。

もし抜本的な解決を求めるなら、最終的な目標は医師や弁護士と同じく、業としてのプログラミングの資格による独占だよね。これによって絶対的な質を保証して、供給が減った分だけ値段は上がる勘定で、しかもプログラマの「無駄を省くことへの本能的欲求」と能力にまかせれば、プログラマの数を減らしても質が高ければ回る。ま、そんなのは昔からIBMだのマイクロソフトが何度も言ってることだ。

で、業としてのプログラミング行為を許す対象だけど、「基本情報技術者」以上とかぬるい話もあるけどぬるすぎるよね。専門学校で2年勉強してあれをとれない人がいるっていうのもなんともはや複雑だけれど、とにかく「基本情報技術者」ではぬるすぎる。

よく言われるようにプログラマはその究極において「言語」か「OS」か「ハードウェア」に行くらしい。じゃあ、実技込みで「題意を満たすコンパイラ、OSまたはCPUの開発」(3つのうちから1つ選択)みたいな試験にすれば良いのでは? つーか、これ、先進的なものを創造せよいうならともかく、古典的で学習的な構成のものをただ作るだけなら専攻の人にとっては学部レベルだよね? (私はコンピュータサイエンスは専攻してないからまた聞きだけど)。だから、簡単過ぎるということはあっても難しいということはないだろう。仕事でやるならコンパイラかOSかCPUか、それぐらいは作れるようにしろっと。そういうことで1つどうだろう。