本買ったら読めって。(Re: SEって、めっちゃ勉強家だよね?)

SEって、めっちゃ勉強家だよね? 」を読んだ。きたみりゅうじさんのこの連載、だんだん違和感を感じることが多くなってきた。著書から察するにはたぶん業務システムの受託開発とかパッケージ開発とかそういうキャリアの人で、私と重なるところが少ないからだと思うけど。

本て、リファレンスばっかりじゃなかろう? 古くは『人月の神話』から『Modern C++ Design』、『Working Effectively with Legacy Code』。読んで思考体系自体が変わるような本。そうでない本をそんなに買ってどうするんだ? ググれば割となんとかなるこの時代に。

必要なときにリファレンスにする本というのは確かにある。たぶん1つの領域に1〜数冊ぐらい。それを買わずにググるのは愚かだ。「目の前にその本があるんだから(会社の備品)何時間もググってるんじゃないよ」、と会社で怒ったことがある。自腹を切るかどうかならまだ同情の余地があるけど、私がそのために経費で買ってアンタの机の上に置いておいたんだから読んでよね。

でも、リファレンス用の本にしたって、買ったら読めって。本当に。分かってるつもりの領域でもこういうのを通読すれば新たな発見が1つくらいはあるものだ。それに、全部記憶はできなくても頭の中にインデックスが構築される。これで必要な時に連想と閃きの力で高速に詳細のある場所を特定できる。高校のころはお金が無いから書店の棚一列のインデックスを構築しておいて、必要になったらまた本屋に立ち読みに行くとかもやってたな。あの頃は頭が柔軟だった。

そういう訳だから、流し読みするだけでもいい。買ったら読めばいいのに。

追記

同じ思いの人たちがいた。

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