私は【猫】である

ルシファー効果 - 医学都市伝説 」を読んだ。

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そう。規律には魔力がある。それは容易に組織を硬直化させ、人間知性という高価なリソースを浪費し、あまつさえそれを正しいことだと思わせる。

だからって、無秩序であっていいはずがない。……というのは確かであるけれども、それ自体が規律という毒の一部だったり。だからって、無秩序であっていいはずがないんだが。必ずしも自己組織化に期待できる場合ばっかりではないし。こと企業組織ともなれば、少なくとも対外的には安全策としての規律の導入をアピールせねばならなかったり。

では、どうすればいいのか。規律は認めよう。ただ、毒を薬として使いこなすには制御が必要だ。反対方向への力によって微調整すればいい。だから、規律を有害無益なままにしないためには道化が必要なのである。

世界は 【猫】【竜】 によってできている。

効率性、リソースの希少性を考え続け、自動化できるものと自動化すべきでない者を考えつづけるのがソフトウェア開発者である。よりよいプロセスを求めつづけなければ競争力を失うのがソフトウエア開発である。だから、それらに開発者にとって規律という毒は人ごとではない。

そういうわけで、私は開発者として【猫】を実践する。意味を失った規則に小さな力を加えてそれを崩壊させようとする。組織が健全であるためには規律化する部門が必要であると同様に非規律化する部門が必要であり、開発部門は後者にうってつけなのだ。

規律化作用と非規律化作用の不断のある意味八百長なせめぎあいによって、組織の機能と秩序とが同時に守られる。

というわけだから、機能要件のヒアリングにわざわざ多重の階層を挟む規則は色々おちょくりかたを考えて有名無実化してみて、最終的に撤回されましたですよ?