行方不明のソースコード

えっと、4月に作ったウェブアプリケーションソースコードが行方不明です。というか、「最新版はどれ?」っていう状態です。普段ならもちろんバージョン管理システムでばっちりなんです(うちはSubversion使ってます)が、あのときは。

4月1日午前0時オープン、その時点で全機能稼働という条件で請け負ったお仕事でしたが、テストサーバーでは問題ないのに本番サーバーに移すと、一カ所だけどうしてもエラーが……。予算が足りなくて専用のテストサーバーではなくて、微妙に構成が違っていたので結局その当たりが原因でしたが。

とにかく、稼働予定まであと1時間という状況で、もう面倒だし、どうせ午前0時まではお客さんからはアクセスできない設定だったので、好き放題に本番サーバー上でソースコードをいじったりコンパイルしたり、リモートデバッグしたり、怪しいモジュールのソースをコピーしてきてテストプログラムを書いたりして。結局、午前0時6分に稼働したのですが、そのドタバタの中でSubversionにcommitを忘れていて、そのまま数ヶ月放置。

そして、改修しようと思ったら、「怪しいモジュール」の最新のソースがどれか分からないです。どうも、サーバーに置いてあるのは違うらしい……。「あれ? ローカルに移したっけ?」と思って、そのとき開発に使ってたノートパソコンを久々に起動しようとしたら……ハードディスクがお亡くなりになってました。

どうしようもなくて、最後は稼働中のモジュールを逆コンパイルして復元という荒技に出ましたが、あぁ、Javaで良かった。Jadでほぼ完璧に復元されました。C++を逆コンパイルしてソースコード復元なんてしたくないものね。

ソースが行方不明なんて普段なら本当にあり得ないミスだけれど、マネージャーと2人で、「あの日は相当テンパってたから、何が起きてもおかしくない」という結論に達した。

なんていうか、徹夜続きぐらいでこんなミスをするなんて、年取ったのかな。それとも鬱のせいかな。とにかく、20時間ほどPentinum4さんと膝を詰めてSSE2でポツリポツリと語り合ったあの日は遠いのだな、と思いました。

CPUやボードと膝詰め談判みたいなあんな開発も、体調さえ戻ったらまたやってみたいですね。組み込み系に行った知人、内定した知人が数人いますが、彼らはそんな日々を過ごしているんでしょうか。組み込みって何となくそんなイメージです。